牧原田絹さんにインタビュー |
ハガクレ
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今回のゲストは「夜桜お絹」さんこと、原田絹さんです
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お 絹
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こんばんわ
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ハガクレ
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えっと、正直あまりメジャーな方ではないのでサクっとプロフィール紹介させてもらいます!間違ってたら言ってくださいね。
えーっと、絹さんは1843年 激動の幕末が始まるちょっと前に江戸で生まれました。ちょーど天保の改革の頃ですね。父親はフリーターで母親は不明。で、絹さんは16歳の時に妾奉公となったわけです
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お 絹
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はい、そうです。家が貧しかったため、16歳の時にとあるお方の妾になりました。その後も「安囲い」や「月囲い」で生きてまいりました
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ハガクレ
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安囲い?月囲い?なんですかソレ?
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お 絹
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安囲いとは数人の男性がお金を出し合い、1人の妾のお金を出すというものです。月囲いも同じようなもので、月ごとに愛人契約を結ぶというものです
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ハガクレ
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ウムムム。なんか聞いてて腹立つんですけど。特にその安囲いって失礼ですよね?安いお金で囲われて、何人もの男を相手にするんですかぁ?ムカつきますね
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お 絹
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そのようなことは当たり前の時代でした。むしろ「妾」は女の職業でございました。ワタシは「妾」を生業としてずっと生きてまいりました
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ハガクレ
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嫌な時代ですねっ。
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お 絹
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しかたのないことです
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ハガクレ
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ふーん・・・。じゃあ次に進みますが、絹さんが25歳の時に江戸幕府の将軍・徳川慶喜が「大政奉還」をしました。政治を天皇家に返すってことになりましたが、その頃江戸にいた絹さんはどうしてたんですか?
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お 絹
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その頃も妾として囲われておりました。が、囲い主が「彰義隊」という幕府の兵に加わり戦死してしまったのです。そしてワタシの家も焼かれてしまったのです
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ハガクレ
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うわー、悲惨ですね。その後はどうしたんですか?
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お 絹
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囲い主と家を失った私は、あてもなくさまよっていました。すると知り合いの方が「芸妓にならないか?」と言ってきてくれたのです。そこでワタシは「小ぬき」という名で芸妓になることとなりました。
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ハガクレ
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へー。とりあえずはよかった(のかな?)
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お 絹
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そこで小林金平という方が、ワタシを妾にしたいと申し出てこられたのです
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ハガクレ
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小林金平・・・なにやらお金を持っていそうな名前ですね
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お 絹
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彼はいわゆる「サラ金業」を営んでおりました。ワタシのことをたいそう気に入ってくれ、贅沢をさせてくれました。ですがワタシはいつも心にぽっかりと穴が空いておりました
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ハガクレ
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心にぽっかりと穴?
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お 絹
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はい。思い返せばワタシの人生はいつも「妾」でありました。つねに男性に媚を売り、好色な目で見られ、そして女性からは白い目で見られ続けてまいりました。ワタシは本当に誰かに愛されたかった。誰かワタシの心を満たしてくれる人は現れてくれないのであろうか?そう思い続け金平殿以外の男性ともねんごろになっておりました
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ハガクレ
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はぁ、そうなんですか
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お 絹
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そしてワタシは嵐璃鶴(あらしりかく)様と出会ったのです
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ハガクレ
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嵐璃鶴?すごい名前ですね
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お 絹
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はい。豊島屋の人気役者でございます。彼はワタシが「もし絹が妾でなければ正式な妻にしたい。それくらい絹を愛している」と言ってくださったのです
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ハガクレ
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ほぉー
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お 絹
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1人の男の正式な妻になる・・・・。何度ワタシが夢見たことかおわかりにはならないでしょう。私は金平殿と別れることにしたのです。が、金平殿に何を言っても無駄でした。「絹を手放すくらいならお前を殺してワシも死ぬ!」と逆上したのです。
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ハガクレ
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よくありがちなパターンですね
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お 絹
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ワタシは決めました。愛する男と一緒になるため、金平殿を殺そう・・・・・と
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ハガクレ
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えええええっ!まさか・・・・。ほんとに殺したんじゃ・・・・?
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お 絹
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はい。殺鼠剤で金平殿を毒殺いたしました
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ハガクレ
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だっ・・・だいじょうぶだったんですか?殺人ですよ!?殺人!
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お 絹
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いいえ。最初は急病で死んだということになったのですが、何ヵ月後かに「毒殺」のウワサが流れたのです。嵐璃鶴様はそれとなくワタシを避けるようになってまいりました。そしてとうとうワタシは捕らえられ、斬罪のうえ、三日間の晒し首ということに決まったのです
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ハガクレ
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・・・・・・
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お 絹
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ですが捕らえられた時、ワタシは妊娠7ヶ月でした。そのため死刑執行日が少々延期されたのです。ワタシは獄中で息子を出産いたしました。名を「力松」と申します
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ハガクレ
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なんか、その、なんとコメントしていいのか・・・
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お 絹
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力松は生まれてすぐに、ワタシの手から取り上げられました。でも乳は出るのです。ワタシはその時初めて思いました。「生きたい・・・・・」と
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ハガクレ
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・・・・・
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お 絹
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1人の人間のために生きたいと思ったのは生まれて初めてでございました。ですが死刑執行の日は着々と迫っておりました
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ハガクレ
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なんかもうフォローの余地がないです
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お 絹
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そして明治五年二月二十日、朝、ワタシのもとに死刑執行人がやってきたのでございます
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ハガクレ
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どうにもなりませんね
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お 絹
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ですがあの世には嵐璃鶴様が待っておられますゆえ、心残りは力松のことだけでございました
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ハガクレ
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えっ!?嵐璃鶴があの世で待ってる・・・?
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お 絹
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はい。刑場で斬られる前に、死刑執行人の方に「嵐璃鶴はどうなりました?」と聞きましたら、少々慌てながら「あの世であんたを待ってるよ」と申してくれました
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ハガクレ
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へぇ・・・。チラ{ハガクレ・メモ}・・・・「★嵐璃鶴について★嵐璃鶴は絹の殺人を黙っていた罪で3年間牢屋生活。その後出所し、名前を市川権十郎と変え、9代目市川団十郎と一緒に出演したりして大人気役者となった。絹が死んでから32年間梨園の名優として富も名声もゲットし、楽しく暮らした。どうやら絹とのことは火遊びだったらしい」
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お 絹
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ですがあの世で嵐璃鶴の姿が見当たらないのでございます。待っていてくれると思っておりましたのに・・・・。
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ハガクレ
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うーん・・・・な、なんででしょうねぇ???それより絹さん!早く生まれ変わってきてくださいよー!今なら妾なんて職業ないので、絶対幸せに暮らせますって!ね!
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お 絹
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そうでございますわね・・・・
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